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<Author: 王維>
<Title: 酬張少府>
<Format: 五言律詩>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文有假名>
<style2: 日本現代譯文附假名標注>
<TranslatedTitle: 県尉の張（某氏）に返礼して>
<BookPage: 126>
<UsedPage: 1>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
晚年唯好靜，
萬事不關心。
自顧無長策，
空知返舊林。
松風吹解帶，
山月照彈琴。
君問窮通理，
漁歌入浦深。
<End Poem>
<Translation>
わたしは晩年（ばんねん）に及（およ）んで、ただただ静寂（せいじゃく）な世界（せかい）ぱかりを好（この）んで、世（よ）の中（なか）のすべての事（こと）に心（こころ）をかけなくなった。自分自身（じぶんじしん）振（ふ）り返（かえ）ってみて、これまでに国家経綸（こっかけいりん）のすぐれた方策（ほうさく）を示（しめ）したこともなく、ただ何事（なにごと）もなすことなく、もとの山林（さんりん）である輞川（もうせん）の地（ち）に帰（かえ）るだけのわが身（み）と知（し）った。

松風（しょうふう）が帯（おび）を解（ほど）いてくつろぐわが身（み）に快（こころよ）く吹（ふ）いて、山中（やまなか）の月（つき）が、琴（こと）を弾（ひ）き鳴（な）らしているわたしを照（て）らしている。
張少府（ちょうしょうふ）よ君（きみ）は困窮（こんきゅう）と栄達（えいたつ）とをめぐってのこの世（よ）の道理（どうり）についてたずねられるが、あの滄浪（そうろう）の歌（うた）のように、思（おも）いのままに生（い）きよと漁師（りょうし）の歌（うた）が水辺（みずべ）に深（ふか）く聞（き）こえているのをもってここでは、わたしの答（こたえ）としよう。
<End Translation>